今月上旬より、スーパーの陳列棚からバターが消えています。北海道で昨年度から生産量が減少しています。北海道は全国のバター生産量の半分以上を占めているのだそうです。
なぜ生産量が減っているのでしょう?
これまで北海道の酪農家は後継者不足などで離農が進み、年間およそ200戸のペースで減ってきました。その一方で、酪農家の1戸当たりの牛の頭数はほぼ一貫して増加を続け、離農による生産減少を補ってきました。
バターが不足 〜岐路に立つ酪農〜 ーより引用
ということで酪農家は大規模化し、結果、北海道の牛乳の生産量も増加を続けてきました。
ところが、おととしからの3年、1戸当たりの牛の頭数が横ばいとなっていて、昨年度の生産量も384万トンと前の年度に比べて2.1%減りました。大規模化が頭打ちとなったことが、牛乳生産量の減少を引き起こしていたのです。
バターが不足 〜岐路に立つ酪農〜 ーより引用
頭打ちの原因は電気料金の高騰、人手不足による人件費上昇、さらに輸入の穀物飼料が高騰したことでエサ代が増加したのだそうです。
農林水産省の調査では牛の数、一定数を超えると規模拡大メリットによるコスト削減効果をエサ代などが上回ってしまうそうです。
主にあがるのはエサ代として、この対策に新たな牧草を活用する計画やエサに占める牧草の割合を増やす研究を進めているそうです。
洋菓子店でも、クリスマスケーキが十分に作れないかもしれないと不安の声があがっています。
- 出典
- NHK NEWS WEB