1月16日、人気アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の制作会社として知られる株式会社ガイナックス(東京都三鷹市)は、福島県三春町に新会社「株式会社福島ガイナックス」を設立することを発表しました。
2013年3月に廃校になった福島県三春町の桜中学校の跡地に制作スタジオとアニメーションミュージアムを開設し、東京電力福島第1原発事故による風評被害に苦しむ福島の地元雇用創出と観光拠点開発震災復興に寄与していきたいとしている。
株式会社福島ガイナックス 浅尾代表取締役 発表コメント全文
震災から4年が経った今、震災は少しづつ忘れられ始めています。
確かに道路や建物は復旧し、街の日常にはもはや震災の面影を探すのも難しい場所もあるくらいです。
しかしながら、未だに福島の農・海産物は売り上げが伸びず、観光地への人の流れは戻ってきておりません。
被災地に対する風評被害はむしろ静かに拡大し、人々の意識の中に定着してきているようにさえ思えます。
原因となっている”偏見”を払拭するのは、非常に困難であり、実際には不可能とも言えます。
むしろ、 より明るい話題を作り、興味を持ってもらう事で”偏見”を吹き飛ばすようなイメージアップをしてゆくしか道はないと確信しております。
コンテンツ産業に携わる者にとっての本当の復興はこれからです。
インフラが整備され、町や都市の機能が回復しつつある今だからこそコンテンツの持つ力で福島を、東北を変えていかなくてはならないと考えております。
今、この場所、この時代でしか発信できないものを次世代の若者へ、そして、世界に向け広く発信するために今回の事業が礎となるよう”福島ガイナックス”は邁進いたします!株式会社福島ガイナックス
代表取締役 浅尾芳宣
株式会社福島ガイナックス設立のお知らせ ーより引用
株式会社ガイナックス
アニメーションを中心とした制作会社。1981年の『日本SF大会』を大阪で開催することになった学生たちのを中心に、1984年12月、劇場用長編映画『王立宇宙軍 オネアミスの翼』の制作を目的として設立された。1990年代には『新世紀エヴァンゲリオン』を制作し、社会的なブームを巻き起こし、今でも多くのファンに支持され続けている。他の代表作には『ふしぎの海のナディア』『トップをねらえ!』などがある。また『プリンセスメーカー』シリーズなどコンピュータゲームのヒット作品も出している。
三春町(みはるまち)
三春藩の城下町として知られる福島県田村郡にある町。 総人口17,254人（男性8,402人、女性8,852人）、総世帯数5,566世帯(平成26年12月1日現在) 。
まとめ
『新世紀エヴァンゲリオン』ファンを含め、多くの人が訪れるようになるといいですね！
