笑顔で死んだ「父の人生」とは? 砂で描かれたその生涯の意味【サンドアート】

おもしろかったら友だちとシェアしよう!

ベトナムのサンドアートアーティスト、Phong-Giao Lêさんによる、サンドアートパフォーマンス「This is My Father’s World」です。

サンドアートとは、バックライトでガラスの上の砂を照らし、オーバーヘッドでライブ中継し、次々と砂絵を描いていき物語を展開させるものです。美しい砂使いに感動し、次々と現れる砂絵に心が奪われました。

この作品は、ある家族とお父さんの一生が淡々と綴られています。

幼い頃貧しい環境で育った男性が、家庭を持ち幸せな毎日を過ごしていました。しかし、妻が他界したことで平和だった日常は急変し、父親に苦難が襲いかかります。

2335_01
2335_02

身を粉にして働きながら男手一つで2人の子供を育ててゆきます。やがて娘が嫁ぎ、息子も海外へ留学。

一人さみしい余生を過ごし、そして、ベッドの中で幸せそうな笑みを浮かべながら人生の幕を閉じるというものです。

2335_03

幾多の苦難があっても、父親にとっての願いは子供達の成長であったことを、最後のベッド上で見せる安らかな顔が物語っています。

ライトに照らされて描かれていく男性やその子供を見ていると自然と涙が出てきてしまう。そんな作品です。

original source: grape

出典
Tranh cát TÌNH CHA – This is My Father’s World – Lê Phong Giao SAND ART