日本で最も有名な絵巻『国宝 鳥獣戯画』日本絵画史上屈指の作品です。その魅力を一新した鳥獣戯画の全貌が私たちの目前に。東京国立博物館で『国宝 鳥獣戯画』特別展が2015年4月28日〜6月7日に開催されます。
最も有名な相撲を取る動物たち
平安時代作の甲巻は、カエルがウサギを投げ飛ばすなど動物が人間のような仕草で描かれ、現代のマンガの原点とも言われています。展覧会では全4巻と、国内外に所蔵される断簡5幅も集結し、現存するすべての鳥獣戯画が見られます。
泥棒の猿を追いかける兎と蛙たち
鳥獣戯画は2013年まで朝日新聞文化財団により保存修復作業がなされていました。2014年秋には修理が完成したことを記念して、京都で展覧会が開催されました。
成立については、各巻の間に明確なつながりがなく、筆致・画風も違うため、平安時代末期から鎌倉時代初期の幅のある年代に複数の作者によって別個の作品として制作背景も異にして描かれたが、高山寺に伝来した結果、鳥獣人物戯画として集成したものとされる。
作者には戯画の名手として伝えられる鳥羽僧正覚猷が擬されてきたが、それを示す資料はなく、前述の通り各巻の成立は年代・作者が異なるとみられることからも、実際に一部でも鳥羽僧正の筆が加わっているかどうかは疑わしい。おそらく歴史上無名の僧侶などが、動物などに仮託して、世相を憂いつつ、ときには微笑ましく風刺したものであろう。
Wikipedia ーより引用
甲巻・第1紙 – 第4紙前半
甲巻・第4紙後半 – 第7紙
甲巻・第8紙 – 第10紙
甲巻・第11紙 – 第16紙前半
甲巻・第16紙後半 – 第18紙
甲巻・第19紙 – 第23紙
会期中、一部作品、および場面の展示替を行います。『国宝 鳥獣戯画』については全4巻の前半部分が前期、後半部分が後期に展示されます。
前期=4月28日(火)〜5月17日(日)
後期=5月19日(火)〜6月7日(日)
観覧料金:中学生以下無料
当日券:一般1600円、大学生1200円、高校生900円
前売券:一般1400円、大学生1000円、高校生700円
団体:一般1300円、大学生900円、高校生600円
前売券販売:2015年2月1日〜4月27日販売
チケット取り扱い:東京国立博物館正門チケット売場(窓口、開館日のみ)、展覧会公式サイト、主要プレイガイド