モンブランジャパンが25日、3月11日に発売される万年筆は48万1千円(税抜き)で、売り上げの2割が復興支援に寄付されると発表しました。
この万年筆は東日本大震災の津波に耐えた岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」を胴体とキャップに使用。キャップリングには「Rikuzentakata11/03/2011」の刻印が入るそうです。
岩手県陸前高田市は、根が海水につかって枯死してしまった一本松を伐採後、幹に心棒を通すなどして2013年7月にモニュメントとして復活させましたが、使わなかった枝の有効活用をモンブラン側に相談し、モンブラン側はドイツに枝を運び、製品化したとのことです。
モンブランインターナショナルCEOのジェローム・ランベール氏は「ヨーロッパと東北は離れているが、心は近くにある」と述べた。戸羽太市長は「絶望の中、希望や奇跡の言葉が使えるのはあの松だけだった。モンブランに応援してもらい、世界に震災を認識してもらいたい」と話した。市には1本贈呈され、市は展示予定という。
- 出典
- 朝日新聞デジタル