焼酎業界でナンバーワン「黒霧島」で有名な宮崎県の霧島酒造さん。
同社の本社がある宮崎県都城市では、ユニークなふるさと納税事業を行っており、注目されている。
ふるさと納税とは、自分の好きな自治体を選んで寄付を行い、その自治体が発表している特産品をお礼の品を貰えて、寄付した額のほぼ全額が税額控除されるという個人住民税の制度。
宮崎県都城市のふるさと納税では、寄付額100万円以上の場合、黒霧島一升瓶を「1年分」とのことで、その1年分とはなんと365本!!
毎日、一升瓶を空けろというのか…?
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サツマイモ発電
その霧島酒造さんが2014年8月28日にサツマイモ発電事業に本格参入しています。
さつまいも発電の燃料となるのは焼酎を蒸留したあとに残る搾りかす。この搾りかすは焼酎粕とよばれ、芋焼酎の場合には焼酎の2倍の量が発生するそうです。その量は一日最大800トンにもなり、霧島酒造さんからでる産業廃棄物の93%を占めていたそうです。
このゴミの削減と発電による収益化を目指し、立ち上がったサツマイモ発電プロジェクト。
焼酎粕を発行させ、発生したバイオガスを燃やすことによりタービンを回し発電。約18,000世帯の1日の電力消費量を回収できます。回収したバイオガスは、併設された焼酎粕脱水ケーキ乾燥設備の燃料および焼酎製造工程のボイラー燃料として使用しています。
焼酎業者にとって頭を悩ませる焼酎粕の処理問題を、環境問題に配慮しつつ利益も上げて解決するこのプロジェクト。すばらしい取り組みですね!