大きな企業で働いらいている人に見られる企業体質が染み付いた行動や能力があります。小さな企業やフリーでの作業からすると大変非効率になるので、そういう会社の企業体質を「大企業病」なんて呼ばれています。
大企業病にかかる理由とは?
主に細分化された業務と、その業務の管理目的のために作られた作業を、業務目的として考えてしまうサラリーマンの性質からきているのだと思います。
ただ、これは上記の業務や作業が原因となることから、大企業に起こりやすいだけで、中小企業やベンチャー企業には起こらないというわけではありません。
事業主は自分が求めるレベルの社員が揃わないと、それを補うために管理体制を整え始めます。これを起点に管理者を配置し、管理目的業務が増え、不得手な作業がある社員の負担を軽減するために業務を細分化していくのです。
こういった状況になると、組織内部に官僚主義、セクショナリズム、事なかれ主義、縦割り主義などが蔓延し、組織の非活性をもたらします。社員は、上司への報告を正確にするために不要な仕事を作り出していくことになります。
大企業病の社員にみられる特徴
視野が狭い
自分が割り当てられている作業にしか興味がなく、業務全般、事業やサービスといったことを優先していない。
優先以前に理解することもしていない人が多いですよね。
細分化された作業にも、それぞれに意味があります。グローバルな視点で業務を理解すると、作業の中の小さなことでも、何が求められていることなのかが見えてくることもありますよ。
試行錯誤をしない
いかに楽をするかばかりを考えるばかりで、実行に移さない。
効率的に作業することを考えるのはいいことなのですが、その時間を作業に充てたらノルマ以上の仕事が出来ますし、仕事には時間がセットだということを忘れてやしませんか?
考えるだけで試してもいないのは、なにもやっていないのと同じこと。失敗ばかりして作業が進まないのも問題なのですが、なにも結果をださないのはもっと問題ですよね。
まずは、やってみる!失敗から学び、効率をあげるということをしたらいいのでは?
足りないものばかりが視野に入っている
始める前から『あれがないから、これは出来ない』とか、『これしか出来ないから、きっと出来ない』とか決めつけている。
出来ないなら、出来る方法を見つける。ダメなところは改善する方法を見つける。
どうしても出来ないことはありますが、それはビジョンであって、目標ではありません。
ビジョンに辿り着くために、目標を設定し、いかに素早く目標を達成する。その積み重ねは、ビジョンに届くはずです。『足りない』『出来ない』と言っていたら、出来るはずのものもモチベーションが上がらず出来なくなりますよ。
飛躍した非連続的思考についていこうとしない
ビジョンの提示をまず否定する。
ビジョンは、まったく何もないところから出てきているワケではないはずです。「こういった能力とこういったサービスがあるから、組み合わせたらこういうことが出来るのでは?」といった根拠から来ているはずです。
プランナーがビジョンをまず語るのは、ビジョンに対してモチベーションが上がっているからです。このビジョンを達成するための方法を一緒に模索しようという場で、ロジックのアラ探しをして、現状維持のための否定などされたら、モチベーションは一気に下がります。
このようなことをするような否定をする社員が多いと、その会社は成長できなくなります。
現場を知らず、ただ正論を唱え続ける
ルールや指示だけに執着し、否定しようがない正論がすべてとしている。
現場では臨機応変に、ルールに縛られずに対応しているような側面もあります。でも、個別に仕事を任せているうちはいいのですが、グループで同じ作業についたときに足並みが揃わないのは困りモノです。
現場の意見を理解した上で、ポリシーとして取り込むようにしたらよいのでは?
その上で、社員にポリシーを正しく理解してもらうことは組織として大事ですよね。
まとめ
大企業でなくとも、性格としてこのようなことをしてしまう人ってすごく多いですよね。まったく、あてはまらない人の方が少ない気もします。
でも、上記のようなことにとらわれているのは個人の成長も止めてしまいそうですよね。