『初老の男性が―――』
こういった文章は小説などでよく見かけますよね?このような小説の場合、「年齢は知らないけれど老いが少し目立つくらい」といった意味で使われているのではないかと思います。
でも初老って本当は何歳ぐらいなのでしょう?
初老という言葉は本来は40歳のお祝いのことだったそうです。これは奈良時代ころから行われている10年毎のお祝いの最初だそうです。
因みに奈良時代の平均寿命は14歳くらいだそうです。これは恐らく一般の方の出生時や幼児期での死亡率が非常に高かったからだと思います。貴族の方の平均寿命でも27歳くらいみたいです。
江戸時代でも平均寿命は40歳くらいなので、昔は40歳は既に老人の域にあったのでしょうね。
現代はというと、NHK放送文化研究所によるアンケートでは以下のような結果になっています。
現代は医学や健康科学も進歩して高齢化社会となっていることもあり、一般の意識も40代に「老」という言葉を使うのには抵抗があるようです。
ですが、いくら高齢者が増えているからといって40歳は既に成人して20年経っていて早い人は孫が生まれてもおかしくない年齢です。
若者気取りや親のすねかじりなんてことをしていては恥ずかしい年齢なのではないでしょうか?
- 出典
- NHK放送文化研究所