1月6日付けのDiscovery Newsが報じたところによれば、シチリア島沿岸で2600年前に沈没したとされる船から幻の合金「オリハルコン」の成分に酷似した金属の塊39個が発見されたとのことです。
この沈没船は、ギリシャか小アジアからの貿易船ではないかとみられており、今回発見された合金は芸術品などの装飾に使用される予定だったものが、沖で嵐に遭い、長年海底に沈んでいたものではないかと思われています。
プラトンが記した幻の合金「オリハルコン」
古代ギリシャの哲学者プラトンが『クラティウス』という書物のなかに記述したとされる伝説の大陸「アトランティスの物語」。この物語は世界中の人々に知られていますが、その存在を証明する確固たる証拠は未だ見つかっていません。そのアトランティスの物語の中に描写されているのが幻の合金「オリハルコン」です。
「オリハルコン」は実在したのか?
オリハルコンの成分には諸説ありますが、現在学者たちの見解は、真鍮(黄銅)のような合金ということで一致しています。真鍮は銅と亜鉛をベースとした合金で、今回発見されたオリハルコンと思われる金属の塊も、75-80パーセントの銅、15-20パーセントの亜鉛、そして数パーセントのニッケル、鉄、鉛を含んでいるとのことです。
そして、「アトランティス大陸」は実在したのか?
一夜にして海中に沈んだとされる幻の古代文明アトランティス。今回の発見が「オリハルコン」の実在の証明のきっかけになれば、架空の物語と言われている幻の大陸「アトランティス」の実在の証明にも繋がるかもしれません。今後の報道が楽しみですね。