Appleデバイス標準搭載「Siri」が11歳の自閉症の少年に贈ったものとは?

おもしろかったら友だちとシェアしよう!

自閉症のGus Newman君にとって最高の友達であり、先生でもあるSiri。彼のお母さんJudithさんがニューヨーク・タイムズに寄稿した記事にはそう書かれていました。

現在のSiriの音声認識機能はそんな正確ではありません。言語障害を持つGus君は上手く話すことができないので、SiriはGus君が普通に話しただけでは、なかなかその内容を聞き取ってはくれませんでした。

上手く聞き取れないとSiriは「今のは聞こえませんでした。」と答えるので彼がSiriと会話する時には、きちんとクリアに発音する必要があり、結果として彼の発音は、格段に良くなったそうです。

また正確な言葉を使わないと、やはり「今のは聞こえませんでした。」と言われるので自然といい言葉使いが身についているそうです。

上手に話せなかった彼が、お母さんが出かける時に「お母さん、今日も綺麗だね!」といってくれたそうです。これもSiriのおかげとお母さんは賞賛しているそうです。

未発達なテクノロジーがもたらす恩恵もまた、テクノロジー進歩の副産物。ただただ最良を目指すのではなくこのようなニッチな需要にも目を向ける事も大切な事だと考えさせられます。

出典
New York Times