前回、錯視画像を記事にしてみましたが、どうしても画像と自分の脳の理解の合わなさ加減に納得がいかなかったので、分解してみました。
なんだ、この錯視画像?意味がわからない!ただの錯視と思ったら大間違いだった
まずは前回の画像。
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やっぱり螺旋になっているように見えますよね。では内側を繰り抜いてみます。
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なるほど螺旋じゃないことは解りました。元の画像を加工するような事は一切してません。
それでは、なにが錯覚を引き起こしているのか検証してみます。
内側の円だけ切り取ったもの。
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トゲの部分の色の配置によって円が捻れているように見えますね。
そして、あんまり影響のなさそうな水色部分のシマ模様を消してしまいましょう。
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ほとんど螺旋に見える具合は変わりません。ということは水色部分のシマ模様はあまり関係ないみたいですね。
次に円の白い部分を黒く塗ってみます。模様はあえて残してみます。
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なるほど、螺旋には見えなくなりましたが、ぼーっとして見たり『螺旋だ』という先入観があるとまだ螺旋に見えなくもないですね。
このことから、白黒のコントラストは結構な錯視ウェイトを持っている感じがします。
今度は、完全に模様も消してみます。
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こうなるとさすがに、螺旋には見えませんね。
トゲの部分と白黒コントラストが重要みたいですね。
円の間隔はどうなんでしょうか?円を間引いてみます。
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間引いた部分から、螺旋状に繋がっていないと認識できるものの、内側に吸い寄せられている感は感じられます。
間隔と太さを測ってみました。
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47px、33px、24pxの線に対して、間隔は39px、28px、18pxです。螺旋に見える画像にするには、脳に円が別の線から構成されていると認識させてはいけませんから、あまり間隔が広いとダメなんだと思います。確認はしていませんが、おそらく狭すぎても円の繋ぎあわせが上手く出来てしまってダメということもあるのかもしれません。このくらいの間隔が上手に脳を混乱させるポイントなんだと思います。
次はコントラストを変えてみましょう。
まずは完全に白の部分を黒くしてみます。
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軽く、錯視感はあるものの、螺旋には見えません。
次は濃いグレーにしてみました。
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こちらはむしろ錯視感が抜けているような感じすら覚えます。
今度は少し明るいグレーに。
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このあたりから、錯視感が出てきます。というか、これ以上明るくしたところ完全に錯視してしまう画像になってしまいました。
そして、最後にこのトゲの部分。
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これ、円の外周と白黒の境界線に対して、正確に水平・垂直に、白黒の順序も交互に書かれています。
気付いてました?私は、ある程度画像を分解して錯視しない状態にするまで、ずっと円の外周からずれて内側方向に傾いた状態で同じものが書かれていると思い込んでいました。
この部分を加工すると、かなり時間がかかりそうなので断念しました。ですが、この部分こそ、この画像の錯視原因の一番のキーポイントだと思っています。
まとめ
錯視がなぜ起こるのかとか、脳の科学などは完全に素人なのですが、私なりに今回の検証をまとめてみました。
- 円の白黒コントラストは重要、おそらく脳を混乱させている原因なのでは?
- 水色部分のコントラストは、円の白黒コントラストを強調させる効果があるのかも?
- トゲの部分は、混乱させた脳を錯視の結果へと導くキーポイント?
- トゲの部分によって、円が捻れているように見える
- 円の間隔は、錯視結果を誤認と再確認させない為に適切な広さにする必要がある
いくつかのポイントがずれるだけで錯視に見えなくなるというのに、一体この画像の作者はどうしてこの画像が作れると思い立ったのでしょうか…。まったくすごい人がいたものですね。
- 出典