「ほうおう座流星群」とは1956年12月5日に1度だけ観測された大流星雨です。
日本初の南極観測隊の観測船「宗谷」がインド洋上で南極へ向かっている途中、遭遇した流星群です。一時間に500個もの明るい流星の出現があったそうです。流星の放射点が、南天のほうおう座にあったため、ほうおう座流星群と呼ばれるようになりました。
ほうおう座は秋から冬の南の地平線見える星座です。正しくは「鳳凰」ではなく「フェニックス」をかたどった星座です。フェニックスは伝説の鳥で、500年ごとに蘇える赤と金のつばさを持つ不死鳥です。
国立天文台の渡部潤一助教授、日本流星研究会の佐藤幹哉さん、総合研究大学院大学博士課程の春日敏測さんらのグループによると12月1日夕方から夜半頃に出現のピークとなる予定でした。出現の可能性があるのは11月30日〜12月2日とされていますので、今夜が予測範囲内での最終日となります。
日本流星研究会の佐藤幹哉さんが比較的観測条件の良いカナリア諸島のラ・パルマ島での観測を試みていますが、今現在、観測の情報は入ってきておりません。ピークでの観測の報告がないのは残念ですが、観測最終日予定となる今夜の観測に期待しましょう!
ラ・パルマ島
ラ・パルマ島から見るほうおう座と、今年の予想放射点